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ドキュメント制作業務について
ドキュメント制作の技能と習得
当店でのDTP業務の位置づけ

 


ドキュメント制作の技能と習得

 

 さて、ドキュメント制作の技能については、ぜんたいをまんべんなくというモットーで、次の5つにたいして、習得をおこないました。
 つまり、ワードによるDTPの基本。 フォトレタッチソフトの理解。 ドローグラフィックソフトの理解。 レイアウトソフトの理解。 プレゼンテーションソフトの理解。 以上の5つです。

 

a)ワードによるDTPの基本

 

 そもそも、DTPについて、おおまかな知識はあっても、具体的になにを、どのような順序で習得したらよいものか、その段階では、まったくわかりません。また、DTPそのものが、じつはMacintoshのお家芸のようなものだと知り、はたしてWindows環境での習得じたいが可能だろうか、という新たな疑問もわいてきました。
 そこで、とりあえず、「ウィンドウズDTPの基礎」というキャッチフレーズのついた、しかも、「入力業務」と同じ教育団体がおこなっている、ワードによるDTPの通信講座を受講することにしました。
 ワードはもともとワープロソフトで、DTPでふつう使用されるレイアウトソフトとはちがうのではと思いましたが、まず最初の一歩を踏み出さなければなりませんでしたし、なにより、新しくソフトを購入する必要がなかったことが、大きなメリットでもありました。
 今ふり返ってみて、その講座を受けて良かった点そのほかを、ざっとまとめてみましょう。

 

1)DTP業務ぜんたいを展望できる

 

 入力業務コースと同じく、このコースにおいても、DTPにまつわるいろいろな注意点が、要領よく、しかも網羅的にまとめられております。
 そのため、単にワードの上級的な活用法というのにとどまらず、このあとどのように、本来のDTPの習得を進めていったらよいかの、指針とすることができました。
 ちなみに、上記の講座で習得できる内容は、次のようなものでした。

 

  1. 出版におけるDTPの位置づけと印刷の知識
  2. DTPとワードDTPの相違
  3. DTPの素材について (テキスト、画像、表など)
  4. テンプレートとスタイルについて
  5. 字送りと行送りについて
  6. 納品とアウトプットの形態
  7. トンボについて
  8. フォントについて
  9. プレゼンテーション資料の作成
 10. DTPレイアウトソフトの概説
 11. 演習 (社内報、カタログほか)
 12. 実技添削指導

 

2)実技中心の内容で、修業検定もレベルが高い

 

 教習のなかみが、解説や添削指導の課題はもちろん、修業検定にいたるまで、とにかく実技中心なので、ソフトを使ってあれこれ試行錯誤をくり返しているうちに、ページのレイアウトのコツのようなものが、自然と身についていったように思います。これはあとで、ごくすんなりとDTPレイアウトソフトの学習に移行できたことからみても、基礎づくりという意味においては、とても役に立ちました。
 また、余談ながら、幸いにも今回は、修業検定をクリアして合格することができたので、習得レベルについては、それなりの自信もでき、少なくとも入力業務よりは、将来にたいして、明るい見とおしを持つことができました。

 

3)ワードDTPの位置づけ

 

 以上、ワードによるDTPの習得は、DTP業務の入門あるいは基礎としては、大変有用なものでしたが、ワードDTPそのものの位置づけとなると、メリットとデメリットがあり、いささか評価がわかれるかもしれません。

 

a. メリットと思われること

 

1. 身近なワープロ機能から順次レベルアップができ、かなりハイレベルな印刷 (PS出力) にも対応している。

2. DTP検定第3種の対象となる技能なので、資格に結びつけることも可能である。

 

b. デメリットと思われること

 

1. 本来のレイアウトソフトの組版の進め方とことなる、ワード独特の処理手順も多いため、クセがあるというか、汎用性がいまひとつである。

2. あくまで一般のビジネスユースが中心で、ふつうDTPといわれる分野には含まれず、アウトソーシングの業務としての将来性は、明確でない。

 

(続く)

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