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=病気治療と養生法の詳細の目次(リンク)=病医院治療のチェック養生法としての食事療法養生法としての民間療法養生法としての民間療法(続き)a)検証済みの民間療法(続き)3) 特殊な民間療法風邪や胃腸障害に限らず、一般的な体調不良時に、それなりの効果があったと思われるのは、次の療法です。
a. 尿療法 ここで取り上げるのは、「尿療法」 と呼ばれる民間療法です。 「飲尿」 といいますと、その方面の特殊な 「趣味」 と勘違いされる向きもあるかも知れませんが、「尿療法」 は、日本においても、鎌倉時代にはすでにあったとされる、由緒の正しい (?) 民間伝承療法なのです。近年では、内科医でもあった故中尾良一氏が、数多くの著書によって普及につとめ、1990年代初めには、一時ブームにもなりました。 しかし、それは、世間の常識からすれば、やはりごく特異な民間療法といわざるを得ません。今も時たま試みている私としても、はたしてどれ程の効果があるものかを明瞭にはお答えできませんし、かならずしも、皆さまにおすすめできるものでもありません。 1. きっかけ 私がこの療法を知ったのは、十五年近く前のこと、たまたま、ある大学の先生にすすめられたからです。 当時、その先生の肉親の方は、肝臓ガンの病状が進行し、入退院を繰りかえしておられたのでしたが、先生はどこからか「尿療法」でガンが縮小した事例を聞かれ、ワラにもすがる気持ちで、患者さんに紹介されたそうです。さらに、あらかじめ自分で率先実行してみられたところ、体調や持病についてもかなりの改善が実感できたため、その治療法の効果を「確信」し、強くすすめられたといいます。しかし、残念ながら患者さんは、「おしっこを飲むくらいなら死んだ方がましだ」とのことで、結局一度も実行されることなく、それからおよそ半年ほどして、亡くなられたとのことです。 私は、その出来事のあとになって、その先生から直接、その顛末を伺いました。先生は、生前の患者さんにその療法を一度でも試してもらいたかったという、今更ながら心残りなお気持ちと、その療法の効果について、いろいろとお話くださり、また、私にもそれをすすめられたのです。 2. 初体験 何ごとも初体験の時は緊張するものでしょうが、飲尿を初めて試みたときこそは、たとえ他ならぬ自分のものだとはいえ、「汚い」 とか 「異常だ」 とかの思いが強く去来して、まさに、「清水"きよみず"の舞台から飛び降りる」 ほどの気持ちでした。 ところが、飲んでみると、「尿」 は、「ふつうのぬるま湯」 と何らほとんど変わりがないほどのもので、まったく拍子抜けがしました。 やや塩味はしますが、海水ほど塩辛くはなく、その他の変な味が混じるでもなく、もちろんアンモニア臭がするわけでもなく、これが本当に身体から排泄される 「老廃物」 なのだろうか、と思いました。色がグリーンでないだけで、ちょうど、渋くもない、ふつうの煎茶ほどの飲み心地でした。 飲尿をテストしたのには、取り立てて差しせまった理由があったわけではないのですが、何事も経験だと考えたのと、持病の胃腸症状がやや継続していたので、治療効果もいくらかは期待して、やってみただけのことでした。 3. 経過 自分の体調にたいして、飲尿がどのような影響をもたらしたかは、もう古い話なので、くわしくは覚えていません。しかし、特別な害は何もなかったことと同時に、もう一つだけ、はっきりと記憶していることがあります。 書物などの中には、飲尿は無害であるが、体質によっては下痢をすることがある、と書かれてありました。私の場合には、別に下痢などすることもなく、毎日の飲尿を続けるうち、およそ一ヶ月くらい過ぎた頃だったように記憶します。 汚い話でたいへん恐縮ですが、ある日急に、今まで経験しなかったほど大量の排便があったのです。それは、下痢まではいかない軟便で、そのような排便が、回数こそ一日一回だけでしたが、それから数日の間、毎日続きました。 しかしながら、宿便がとれるのは有り難いのですが、軟便が下痢に変わることも、長い間には、経験しました。飲尿を習慣づけていたある時期などは、朝起きがけに尿を飲むと、三十分くらいしたちょうど出勤時間になると、かならず下痢が始まり、それはひとしきり、お腹の中のものがすべて排出されるまで繰りかえされるので、遅刻するのではないかと、いつもヒヤヒヤしたものです。 4. 味 私が初めて飲んだ尿が、うすい塩味だったことは、飲尿を習慣づけることができた点では、とてもラッキーなことだったのでしょう。というのも、その後、体調や食事の影響によっても、尿の味はずいぶん変化することがあったからです。 ごく一般的にいって、いつもと尿の味が変わるときは、体調が崩れ始めたときとか、ふだんと違う特殊なものを摂取したときとかに、限られるようです。 たとえば、ビールを飲んだしばらくあとで飲尿すると、塩味ではなくて、なぜかビールの味 (またはホップの味?) がするのです。それは、ただ単に、舌にビールの味覚が残っていただけのせいでもないように思います。また、信じられないかも知れませんが、焼き鳥を食べたあとでも、焼き鳥ないしは香辛料の味が、はっきりと味覚されるのです。 尿が、腎臓を通して濾過されたもので、当然、血液と同じく、ほとんど無味のものだと思いこんでいた私には、それはちょっとした不思議な発見でもありました。 さらに、自分でさほど気づいていなくても、塩分の強い食事をしたあとでは、かならず、尿にふだんの何倍も塩辛さが加わり、あらためて食生活を反省させられるようなこともあったのです。 ちょっとアスピリンなどを飲めば、また、それなりの味に変わりました。 別項の、「医薬品について」 で申し上げましたように、私が、西洋の化学的なお薬にたいして、必要以上に不安を抱いているのは、これらの尿の味の実経験から来ているように思います。薬としての効果はともかく、それらの医薬品には、ふつうの自然界の食べ物が持っているはずのない味を生み出す、なにか 「得体の知れないもの」 が、間違いなく含まれているのだと思います。 5. 効果 尿療法の効果を、私なりにまとめてみますと、たとえば次のようになるでしょうか。 ・ 朝一番の尿が、比較的効果が高いようです。この場合、最初出始めの尿は捨て、途中からの尿だけを飲用します。ただ、味としては、凝縮された朝一番のものが、最も飲みにくいことは間違いありません。 ・ 直接的な効果として、宿便解消が、ふつう期待できるように思います。 ・ どうせなら、できるだけ味のよい尿を飲みたくなるのは、自然の成り行きというものです。この、尿の味が気になることが、とりもなおさず、食べ物に気をつけることにつながり、ひいては健康をもたらします。かりに塩分でいえば、尿の塩辛さを嫌って、身体じたいが、過度の塩分を受けつけなくなります。 ・ 身体の変調のきざしを、尿の味から感知することで、無理や無茶をしなくなります。 ・ 内科的な異常は、飲尿を続けることで、自然快癒している場合もあるのかも知れませんが、外科的な分野の効果は、定かではありません。たとえば、水虫、ものもらい、結膜炎などは、尿を患部に塗布しても、あまり効果がない (あるいは、もしあっても、相当長い時間がかかる) ように思われます。一方、口内炎などでは、尿のしずくを塗布することで、一定の効果が期待できるようです。
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(続く) |
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