パソコン教室の対極にあるのが、独習でしょう。最大の利点は、自由ないし自主といえます。
教材は、市販の習得マニュアルが中心です。自分に一番向きそうなものを購入して、ただひたすら、第1ページ目から、書いてある内容通りに、自己レッスンします。毎日、孤独で単調な作業のくり返しになる点は、最初から覚悟しなければなりません。
とにかく、取りかかるまえに、使用するマニュアルを的確に選択するのが、とても大切な作業となります。良い教材 (かならずしも、内容的に高度な教材ということではありません。自分のレベルと見くらべ、やさしすぎても、むつかしすぎてもいけません。また、自分が習得したい技能の解説に多くのページが割かれているものも、自分にとっては、良い教材といえるでしょう。似たような表題のマニュアルも多いので、かならず、書店で現物を見くらべて、内容を確認した上で選択します)
に出会えれば、それだけで、習得はなかば成功したようなものです。
ちなみに、マニュアルは、かならず、レッスン素材のCD-ROMが添付されたものを使用されることを、強くおすすめいたします。あるいは、もしCD-ROMがない場合でも、ダウンロードで素材が入手できるものであれば、それでもかまいません。
リファレンス的に使用するものは別として、単なる説明だけのマニュアルは、書いてある内容をテストするためには、自分で適当なサンプルの画像や文章を用意しなければなりません。しかし、初心者にとっては、この作業がなかなか大変なことなのです。それやこれやで、結局、レッスンじたいを途中で放り投げてしまったり、そうでなくても、あいまいな理解だけで終わってしまうことになりかねません。
これにたいして、素材が添付されていれば、そのような無駄な時間がいりませんし、自分でレッスンした結果を「模範解答」と比較して、正しく理解できているかどうか、一つ一つ確認しながら学習が進められます。また、「模範解答」のデータを、あれこれいじってみると、マニュアルに書いてある以上の、プロの気配りというかコツのようなものをえられる場合も多いのです。
独習時、このようなマニュアルの補助として、各種のノウハウを開示したメールマガジンを利用されたり、情報交換の場としてのメーリングリストに参加されるのも、賢い方法だと思います。
独習のメリットとデメリットについては、おおまかにいえば、パソコン教室の裏がえしとご理解いただければよいのですが、若干つけ加えます。
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