それまで、パソコンとは、ワープロ機がちょっとグレードアップしたワンボックス (せいぜい外付けプリンタが別にある程度)
のもの、という意識でいたわけですから、カラーディスプレイがある、スピーカーがある、通信用のモデム端子がある、プリンタ
(付属してプリンタドライバ) もある・・・となりますと、接続やセットアップを正しく終了させ、Windowsが無事立ち上がって、周辺機器がちゃんと動作することを確認するだけで、大仕事でした。
要するに、同じくパソコンと呼ばれていても、それまでの、外界から切り離された、特定のソフトだけをひたすら処理する単能機などではなく、最早、マルチメディアと通信機能こそを根幹にした、それじたいがIT端末のようなものへと、完全に変貌をとげていたのです。
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