これはおそらく、Windowsの多重処理が原因だと思われますが、当店では、専門的なご説明はできませんので、たとえ話でお話ししましょう。
まず、以前のMS-DOSでは、パソコン上で動作するソフトは、たった一つだけ (正確には、MS-DOSという基本OSとの二つだけ)
でした。
これは丁度、ひとりの生徒 (動いているアプリケーションソフト、あるいはそれを使っているオペレーター、つまりあなたご自身とお考えください)
と、ひとりの先生 (MS-DOSとお考えください) が、差し向かいで質疑応答しているようなものです。よほど特殊な問題でないかぎり、先生がお手上げになることなどはなかったわけです。まちがえたり、問題を引きおこすのは、ほとんどが生徒の側となり、つまりは、エラーの原因も、特定しやすいのです。もちろん、たまに、教室じたい
(ハード環境とお考えください) がおかしくなれば、授業どころではなくなることもあるでしょうが。
しかし、Windowsの多重処理では、先生 (Windows) は相変わらずひとりでも、生徒 (同時に動作する複数のアプリケーションソフトあるいはそのオペレーター)
は何人もいます。生徒が、同時にしかもバラバラに質問してきたことにたいして、先生がパニックになってしまうこともあるでしょう。また、生徒がまちがうことや、それぞれ好き勝手なイタズラ
(たとえば、ソフトそのものの欠陥やバグとお考えいただいてもかまいません) をやり始めることもあるかもしれません。また、教室が壊れているケースもないとはいえません。これが、Windowsでの、複雑なエラーの舞台裏だと思うのです。
したがって、エラーの原因が、はたして「今ちょうど動いていた」ソフトだけにあるものかどうか、となりますので、その解決策もまた、いきおい複雑にならざるをえないわけです。
(続く)
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