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初めてのWindows (続き)

 

e)エラーがわからない

 

  ふり返れば、Windowsを選択したときから、さまざまなエラーとの長いおつきあいが、すでに始まっていた、ともいえます。
 結論からいえば、エラーにたいしては、つとめて冷静を保ち、ただひたすら忍耐することしかない、と店主は悟りました。とにかく、決してパソコンを放りださないこと、その一言につきます。

 

1)Windowsとエラー

 

 MS-DOS時代のエラーは、まだ可愛げがありました。コマンドなどの入力ミス、ソフトやハードの操作ミス、ハードの故障あるいは接続ミス、電源異常・・・まあ、そんな程度のものです。自分が悪いか、ハードが悪いか、じつにはっきりしたものです。
 しかし、Windowsでのエラーは、そんな生やさしいものばかりではありません。エラーがでた、しかし、誰が悪いかわからない・・・ことがけっこうあるのです。しかも、そういう場合にかぎって、自分だけでそのエラーを修復 (?ここでは、あえて「解決」とは申しません) しなければなりません。
 マニュアルに明記されているエラーは、丁度1+1を5と答えたようなもので、これはエラーがはっきりしている、つまりは再現性のあるエラーですから、事例として解説もされているのです。通常は、この分野のものが最も多く、マニュアルやヘルプなどを手がかりに丁寧に調べれば、時間はかかっても、自分ひとりでも解決ができます。
 しかし、それらのエラーに混じって、ときどき、本当に首をかしげたくなるような、エラーが起きることがあります。その具体例は、この項の末尾をご参照ください。
 これらは、おそらく、ある微妙なタイミングで起きるエラー、あるいは、その小さなエラーが集積され増幅されて起きるエラー、だと思われます。当然、再現性が低いので、マニュアル上にその解決策の記述があるわけもなし、さらには、そういうことがあるということすら、その場に遭遇しないかぎり、わかりません。
 この、いわば当店の「オリジナル」なエラーについては、いろいろテストなどしてみても、原因がわからないケースが、大半なのです。結局、うやむやになるか、「逃げ手」の方法で、エラーを回避して修復するのがせいぜいでした。

   

 

2)なぜ、変なエラーが起きる?

 

 これはおそらく、Windowsの多重処理が原因だと思われますが、当店では、専門的なご説明はできませんので、たとえ話でお話ししましょう。
 まず、以前のMS-DOSでは、パソコン上で動作するソフトは、たった一つだけ (正確には、MS-DOSという基本OSとの二つだけ) でした。
 これは丁度、ひとりの生徒 (動いているアプリケーションソフト、あるいはそれを使っているオペレーター、つまりあなたご自身とお考えください) と、ひとりの先生 (MS-DOSとお考えください) が、差し向かいで質疑応答しているようなものです。よほど特殊な問題でないかぎり、先生がお手上げになることなどはなかったわけです。まちがえたり、問題を引きおこすのは、ほとんどが生徒の側となり、つまりは、エラーの原因も、特定しやすいのです。もちろん、たまに、教室じたい (ハード環境とお考えください) がおかしくなれば、授業どころではなくなることもあるでしょうが。
 しかし、Windowsの多重処理では、先生 (Windows) は相変わらずひとりでも、生徒 (同時に動作する複数のアプリケーションソフトあるいはそのオペレーター) は何人もいます。生徒が、同時にしかもバラバラに質問してきたことにたいして、先生がパニックになってしまうこともあるでしょう。また、生徒がまちがうことや、それぞれ好き勝手なイタズラ (たとえば、ソフトそのものの欠陥やバグとお考えいただいてもかまいません) をやり始めることもあるかもしれません。また、教室が壊れているケースもないとはいえません。これが、Windowsでの、複雑なエラーの舞台裏だと思うのです。
 したがって、エラーの原因が、はたして「今ちょうど動いていた」ソフトだけにあるものかどうか、となりますので、その解決策もまた、いきおい複雑にならざるをえないわけです。

(続く)

   
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