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3)変なエラーの事例

　この事例のなかには、皆さま、もうご経験ずみのものもあるかもしれません。とりあえず、今までに当店で出くわしたエラーのなかから、面白そうな事例を、いくつかご紹介してみましょう。

a. IMEで文字入力時のエラー

　ごくありふれた、ワープロやテキストエディタでの、漢字変換途中でのエラーです。

1. キー入力途中で、まだ確定していない文字列が、突然消滅してしまう。

2. 文字入力モード (漢字、半角英数など) が、突然切り替わってしまう。

3. 日本語入力モードじたいが、突然オフに切り替わり、しかも、もとにもどらない。　

b. 気まぐれ的エラー

　丸で、Windowsにからかわれている (？) ような、店主泣かせのエラーです。少なくとも、一定の期間の再現性がある点で、偶発的なエラーではないのでしょうが、原因究明はうやむやになるケースがほとんどです。

1. あるアプリケーションで、それ以前と全く同じ操作をしているのに、急に、新たなダイアログボックスや警告が表示されるようになった。あるいは、逆に、表示されなくなった。それ以後、その状態が継続する。忘れた頃に、もとへもどっている場合もある。これといって、オプション設定の変更をした覚えなどはない。

2. あるアプリケーションで、前日と同じ手順を別なデータで試みると、予想した同様の結果とはならない。このデータの欠陥や特殊性を調査しても、不審な点はない。少なくとも、その日は何度やっても、かならずまちがった処理結果になってしまう。翌日、改めて同じデータで同じ手順をもう一度試みると、問題なく処理できた。エラーの原因もよくわからないが、昨日の、試行錯誤でロスした時間は、いったいなんだったのだろう？　ちなみに、このケースは事例が多く、そのすべてで、パソコンを一旦｢再起動｣してからもテストしたかどうかは、定かではない。

c. 壊滅的エラー

　最も深刻な、しかも原因不明のエラーです。

1. ある日急に、ワープロソフトで、特定のシステムフォントが使用できなくなった。その前後で、そのフォントにたいして、特別の操作をした覚えはない。当然、ほかのアプリケーションからも、このフォントの参照はできなくなっている。コントロールパネルからフォントフォルダを確認しても、削除されているなどの異常は見あたらなかった。それ以後、わずか数日のあいだに、使用できないフォントがどんどん増えていき、ついにはMSゴシックなどのフォントすら使用できなくなっている。結局最後は、ウィンドウの右上の、閉じるための "X" マークや、改行マークすらも、文字化けする始末である。

　ちなみに、当店では、これがもとで、この3年間に二度までも、システムの再インストールをおこなう羽目となりました。最初はてっきり、ウィルスの侵入によるシステムの破壊だと考え、このとき初めてウィルスソフトを導入し、念入りにチェックなどおこないましたが、どちらの場合にも、ウイルスなどは全く発見されませんでした。
　つい最近になって、このエラー (あるいは類似の現象) が、｢Windowsの有名な (？) バグ｣であることを、偶然、なにかの雑誌かインターネットの片隅のコラムで知り、納得した次第です。しかし、解決策などの詳細は、いまだによくわかりません。

d. フリーズ

　フリーズは、眠気覚ましのご愛敬だと思って、ひたすら再起動するしかありません。普段から、データ修正時は、とにかく、面倒がらずこまめに、｢保存｣する癖をつけたいものです。

1. 急に、マウスにもキーインにも反応しなくなる。たまに、Ctrl＋Alt＋Deleteキー、またはCtrl＋Zキーでリカバリ可能なこともある。

2. あるアプリケーション処理中 (終了時が多い？)、わけのわからない｢例外｣事項メッセージを表示して、そのまま動かなくなる。

　以上、長々とWindowsへのグチをお聞かせしてしまい、まことに申しわけありませんでした。
　この辺で気分をかえて、次からはいよいよ、本題に入るとしましょう。
　ここでは、まず手始めに、まったくの初心者が、どのようにWindowsに慣れていったかを、少し丁寧にご説明したいと思います。