この別ウィンドウを閉じます

 

=入力業務編の詳細の目次(リンク)=
入力業務というもの
入力業務の技能と習得
当店での入力業務の位置づけ

 


入力業務の技能と習得

 

 当店では、入力業務をいくぶん広い意味にとらえ、いうなれば「入力関連業務」のように考えて、次の4つにたいして、必要な技能の習得をおこないました。
 つまり、入力業務の基本。 校正業務の基本。 ワープロソフトの理解。 表計算およびデータベースソフトの理解。以上の4つです。
 もちろん、それらは、あれこれ試行錯誤をした結果、ふり返ってみると、それらを学んでいたということで、実際には、かならずしも、順序よく系統だって学習したわけではないことを、お断りしておきます。
 また、習得項目のうち、最初の2つが、まったく新規分野の技能の習得であったのにたいして、あとの2つは、取りあえず、以前にいくばくかの知識の習得があったものの、レベルアップ的な意味をもっていたことも、一言つけ加えたいと思います。

 

a)入力業務の基本

 

  自分でまったく新しいものを創作するのとちがって、あらかじめ与えられるテキストやデータを、ひたすらパソコンに入力するという、いってみれば単純な作業ですから、ことさらのスキルなど必要ではない、とお考えになるかもしれません。たしかに、会社などで同様の業務を、バリバリとこなしてこられた経験者も、多いことでしょう。
 しかし、どのような仕事でも、プロとしてお店なりオフィスをかまえ、さらには採算ベースにのせていくためには、その業界の約束事とか作業上のコツを、ちゃんと把握し、身につけておかなければなりません。
 また、当店のように、もっぱら「自宅」で仕事をこなすことも目標の一つである場合には、ほかに、「テレワーカー」としての十分な知識も必要になります。 ちなみに、テレワーカーというのは、テレワーク (インターネットなどの通信手段を活用することで、会社における在宅勤務者として遠隔地就業をしたり、SOHOとして委託業務の遂行にあたったりすること) をやっている人を意味する、和製英語です。
 このような理由から、当店では、その基礎技能の習得のために、ある出版社の「入力業務」の通信教育を受講することにしました。
 ここでは、その内容をくわしくご紹介することはできませんが、講座のメリットとデメリットなどを、当店なりにまとめ、皆さまのご参考にしていただきたく思います。

 

1)講座のメリット

 

a. 業務ぜんたいを効率的に学習できる

 

 初心者にとって、業務の遂行上どうしてもかかすことのできない多方面の知識を、まがりなりにも、一通りもれなく把握できていることは、とても大切なことです。
 実際の業務にたずさわってから初めて、ある方面の技能がまったく欠落していることがわかった場合、ただ単に、あとからその技能を補強する、だけでは済まないこともあります。たとえば、せっかく得られた最初のクライアントにたいして、まったく信用がなくなり、もう二度と仕事の依頼がこないことになるかもしれません。会社勤めなどでは、新人だからということで、ふつうに許されることでも、業務委託の世界では、仕事を受けるとか任せるとかいうことは、かならず、仕事を受ける側が「一人前」であることを、暗黙の大前提としておこなわれているわけですから。
 この種の講座を選択する場合、このように、業務のぜんたいの姿をちゃんと教えてくれるかどうかが、とても大きな判断基準になります。
 もちろん、かぎられた教材のなかだけで、すべてを理解することはできないでしょう。しかし、そのなかから、自分のウィークポイントはどの辺にあるのか、現場に出るまえに、どの方面の技能をもっと専門的に深めておく必要があるのか、などにかんして、いろいろと重要なヒントがえられることは、まちがいありません。
 ちなみに、上記の講座で習得できた内容は、次のようなものでした。

 

  1. 入力業務とデータ形式
  2. 文字入力とデータ入力のちがい
  3. 文字入力の演習
  4. データ入力の演習
  5. 入力業務のコツ
  6. 受注から納品まで
  7. 営業のやり方
  8. 実技添削指導
  9. パソコンの基礎知識
 10. 通信技術の基礎知識
 11. 校正について

 

(続く)

入力業務というもの へ戻ります 入力業務の技能と習得(2/5) へ進みます 入力業務編の詳細の冒頭へ戻ります
この別ウィンドウを閉じます