=スウェデンボルグの詳細の目次(リンク)=その生涯思想の特徴霊能の事例思想の特徴 スウェデンボルグの著作は、じつに多方面かつ膨大なものがあり、一趣味人の私ではくわしいご案内もできませんが、皆さまに、スウェデンボルグへの関心や興味を少しでも抱いていただければと願い、その思想のごく一部を、科学的思想と霊的思想に分け、私の理解の範囲内でご紹介いたします。 科学的思想の特徴スウェデンボルグの後年のいろいろな神学書は別にして、彼の若い時期の著作は、おもに、きわめて旺盛な彼の読書体験が生みだした「成果」であったようです。 つまり、彼は科学者として、実験をことのほか重視しましたが、すべてが彼の実験室の中から発見されたのではなく、先人または同時代のすぐれた科学者たちの、それぞれの生涯をかけた業績
(実験結果やそれにもとづく論文をいいます) から、彼独自の天才的な洞察力によって、筋のとおった理論体系にまとめ上げる役割を果たしたのです。 一例をあげれば、彼は、物質とエネルギーはほんらい同じものであると主張しており、これはご承知のように、アインシュタインの相対性理論によって証明されました。
スウェデンボルグ初期の著書「自然の第一原理」は、彼の世界観が述べられている点で、とても興味深いものです。 しかも、顕微鏡にせよ望遠鏡にせよ、彼の時代の観測用の測定機器が、いまだ大したレベルのものでなかったことを思うとき、彼が引き出した結論が、その骨子において、現代でもなお生き残り続けていることは、まさに驚くべきことといえるでしょう。 スウェデンボルグによれば、この宇宙は、最初は、われわれがふつうに認識できる時間や空間の世界を超越した、ある目に見えないエネルギー (力)
の点のようなものから出発したとのことなのです。そして、そのエネルギーの運動が、時間と空間の世界の中に、たとえば惑星のような具体的な物質の形をとって、姿を現したらしいのです。
(続く) |
|||||||||