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2) 飲み水

 直接、私たちの体内に取りこまれる飲み水は、食品や医薬品とはまた違った意味で、気を配りたいものの一つといえます。

 

a. 名水・天然水

 よく 「日本の名水」 とか、「~のおいしい水」、「~の天然水」、あるいは 「~の深層水」 などの宣伝を目にしますが、それらが味覚の点ではたしかに魅力的なものであるとしても、はたして、実際的な健康効果についてはどれほどのものなのか、私にはよく分かりません。

 もちろん、まずい水を飲み続けるよりは、はるかに身体に良いには違いないでしょうが、それとて、そのような水の近くに住んでいる方々がとくに長寿だ、との確たる医学的根拠があるわけでもないようです。

 さらに、水分というものは、なにも 「水」 そのものの形 (ここでは、水を家庭で少し加工するだけの、お茶やみそ汁なども含みます) で入ってくるとは限らず、肉や魚、野菜や果物、牛乳やお酒などといった、市販や飲食店のありとあらゆる食品を通しても、間接的に摂取されているわけです。もし、健康のために、天然の名水にどうしてもこだわるのであれば、すべての食品をも、厳密に吟味せざるを得ないでしょう。

 たまたま身近に、そのような水に恵まれている方は、大いに活用されてしかるべきでしょうが、そうでない一般の庶民としては、蛇口をひねれば手に入る水道水 (もちろん、まったくのタダではありませんが) を毛嫌いしてまで、わざわざ高価な水を買い求めるのも、いかがかと思われます。

 

b. 浄水器・整水器

 近年、水源地などの汚染で、あまり評判が良くなくなったとはいえ、日本の水道水は、その水質や安全性において、やはり今でも、世界のトップレベルの水には違いありません。この水を活用するためにも、家庭用の浄水器ないし整水器を設置する、という選択肢があります。

 たしかに、天然水の味には及ばないとしても、これらの浄化用の機器は、なにより、ごく手軽に、ご自宅の水道水をそこそこグレードアップできる、という利点をもっているのです。

 浄水器は、活性炭や中空糸膜のフィルターを通すことで、おもにカルキ臭 (塩素成分) およびサビやカビなどの有害成分を除去することを目的としており、これだけでもかなり、水質は浄化されて、身体に優しくなります。
 また、整水器は、このような浄水機能に加えて (ただし、機種によっては、浄水機能を持たないものもあるようです)、さらに電気分解の原理で、アルカリイオン水と酸性イオン水をも生成させるというものです。もちろん、電気分解をおこさせないで、浄水 (中性水と呼ばれることもあります) のままを取りだすこともできます。

 整水器で生成されたアルカリイオン水は、ふつう消化器症状の改善に良い水とされますが、薬などの飲用時にはかならずしも適さないようで、その際は中性水を使用することが推奨されています。
 一方、酸性イオン水は、細菌の増殖をおさえたり肌をひきしめる効果があるため、食器の洗浄に使用したりお風呂に入れたりすれば、無駄なく使用することができます。

 浄水器も整水器も、各種製品が市販されていますが、少し難点は、購入の初期費用がかなり高額 (とくに整水器の場合) であることと、フィルターのカートリッジ交換などによる維持費用が、別途必要になることがあげられます。

 

c. 水の飲み方

 もし、水の銘柄や水質に神経をつかうのであれば、水の飲み方にも、同じく心を配りたいものです。
 この、水飲み健康法には、たとえば、次のようなルールがあるといわれます。

 

1. 毎日なるべく多くの水を飲もう

 日々、少なくとも1~2リットル、できれば3リットルほどの水を飲むことで、血液がドロドロになることを予防することができ、ひいては、脳梗塞や心筋梗塞の発症をおさえるとされます。
 また、「すべてを水に流して・・・」 などの譬えがあるように、身体の中の老廃物や有害物質も、十分な量の水 (血) が血管内を循環していてこそ、効率よく体外に排泄されていくのです。
 なお、多量の水を一度に飲むのは逆効果で、一日の総量分を、こまめに少しずつ補給するのがベストだといわれます。

2. 起床時と就寝前に水を飲もう

 起きがけのコップ一杯の水は、胃腸の働きを活発化させ、また、寝る前の一杯の水は、心筋梗塞 (心筋梗塞は、多くが就寝中におきるとされますが、これも、夜間の血液のドロドロ状態と関係するようです) などの予防になるのです。

3. 体調にあわせて適切に水を飲もう

 夏の暑さやスポーツで発汗したとき、また、下痢などの病気で体内水分が一度に失われてしまったとき、速やかに十分な水分を補給してやることで、熱中症や脱水症状を予防することができます。

4. 老齢になるほど水を飲もう

 老化とは、身体から水分 (細胞内液) が失われていくことに他ならないのですから、高齢になるほど、より心がけて、水を摂取しなければなりません。また、とくに脳の水分不足は、痴呆症の原因になるともいわれます。

 

 さて、以上のような、私の聞きかじりの情報に飽きたらず、もし皆さまが、身体にとって大切な水について、もっと深くかつ最新の知識を学ばれたいのであれば、ご紹介するサイトなどを手がかりとして、ぜひ直接、専門書籍なりに触れられることをおすすめいたします。

 

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県別に、名水が紹介されています

 

「ミネラルウォーターの
基礎知識」
water index サイトのトップページから、すぐにリンクして記載があります

 

「毎日飲む“水”の力で
健康をキープ!
ちかごろ話題の
“海洋深層水”の
基礎知識」
サントリー健康大好き! サイトのトップページから、「ニュースの中の健康キーワード」「バックナンバー」 とリンクをたどった所に、記載があります

 

「浄水器や水道水の
疑問解決!
水でハッピーになろう!」
おくすりナビ サイトのトップページから、「今月のオススメ健康情報」 とリンクをたどった所に、記載があります

 

水問題を考えるサイト 水の安全性と環境問題についての情報が、集約されています

 

「水の本、
水関連図書一覧」
機能水とクスリ箱 サイトのトップページから、「メインテーマ『水』関連」 > 「水関連図書」 とリンクをたどった所に、記載があります

 

 

(続く)

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