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身体を大事にする(続き)

f)水とのおつきあい

 私たちのまわりにいつもある 「水」、その水が時々、なんとも不思議なものだと思えてしまうのは、私だけでしょうか。

 たとえば、自然界の中で、水はさまざまにその姿を変えています。海やプールでは、その水のままで存在することで、私たちは泳ぐことができます。水が雪に変われば、スキーを楽しむこともできます。そして氷は、物を新鮮に保存するための、天然の冷蔵庫の機能をはたしてくれます。また、蒸気の力を動力とすれば、長い列車を牽引させることもできるのです。

 さらに水は、私たちの健康にも大きな関わりをもっています。水がなければ、生きとし生ける動物も植物もすべてが、その生命を維持することすらできません。

 私たちが誕生したとき、その体重のじつに80%ほどが、水分なのだそうです。そして、成人となった頃でも、60~70%の水分を保有しているのです。したがって、じつは老化というのは、この生まれつき持っていた水分量を少しずつ失っていく (老人では、55%くらいまで減少するとのことです) その過程である、ともいわれております。

 もし、「健康」 ということが、「若い」 ということとほぼ同じ意味であるとするならば、私たちは、身体の内側の 「水」 を、できるだけ失わないようにしたいものです。そして同時に、身体の外側の 「水」 とおつきあいも、大切にしていきたいものです。

 ここでは、健康の維持のための水ということで、お風呂と飲み水について、ちょっとご紹介してみましょう。

1) お風呂

 お風呂は、生まれた直後の産湯から始まり、私たちの人生にとって、最も馴染みぶかい、外側の水だといえます。

 

a. 温泉

 健康のためにはお風呂、それもとくに温泉が良い、とはよくいわれることです。

 火山が多いというお国柄のせいか、日本人は概して温泉好きといわれ、温泉旅行はいつも人気レジャーのひとつなのですが、もっと積極的に温泉から健康効果を引きだそうとする、温泉療法というものもあるようです。昔からおこなわれている湯治というのも、その一つなのでしょう。

 温泉からは、血行促進効果や温泉水に含まれる各種成分による治療効果が、直接的に期待できます。その他、間接的には、プールと同じように水圧や浮力を利用した、いろいろなリハビリ効果も期待できるのです。
 これらのことから、温泉療法は、たとえば、脳血管障害 (脳梗塞などをいいます) の後遺症、リウマチや変形性の整形的各種疾患、さらには精神神経性疾患などの治療と改善のために、幅広く活用されているとのことです。

 全国名湯めぐりも、もちろん楽しいものですが、自分の症状にあった泉質を選んで旅に出かければ、それなりの効果も実感できて、一石二鳥といえるかも知れません。

 

b. 薬湯

 温泉が健康に良いとは分かっていても、身近にしょっちゅうそれを利用できる人は、やはり限られてしまいます。

 そこで代わりに利用したいのが薬湯で、日本では古来、冬至の柚子湯 (血行促進や保温効果があり、風邪を予防するといわれます) や、端午の節句の菖蒲湯 (血行促進や鎮痛効果があり、神経痛ほかの痛みを和らげるといわれます) などが有名です。
 その他、ハーブから抽出したエッセンシャルオイルを主成分とする入浴剤などを、家庭のお風呂に混ぜるということもよくおこなわれており、これも、一種の薬湯といえるでしょう。

 これら市販の入浴剤はじつにさまざまですが、その中でもたとえば、少し価格は高いのですが、ドイツのクナイプ社のバスソルト (ラベンダーやホップなど八種類ほど) などは来歴も古く、効果もたしかなように思われます。
 あと、いくらか変わったところで、備長炭のミネラル成分を溶かしこんだお湯などは、血行促進や保温の面での効果が期待できるとのことです。とくに備長炭は、一回だけの使い捨てでなく、日光に当てて乾燥させることで、何回も再利用できる点が、長所と考えられます。

 

ご紹介情報/サイト(外部リンク):

情報名 サイト 備  考
「水の不思議
[宇宙と地球と生命と]」
からしら萬朝報 サイトのトップページから、「本編サイト」 > 「@ Science」 とリンクをたどった所に、記載があります

 

「雨水くんの冒険」 京都・雨水の会
(NPO法人 環境市民
特定ページ)
水循環と水の大切さを、分かりやすく解説している書籍の、紹介ページです

 

「温泉サイエンス」 ツムラ温泉科学プロジェクト サイトのトップページから、すぐにリンクして記載があります

 

「温泉基礎知識」 健康と温泉FORUM
実行委員会
サイトのトップページから、「File情報ファイル」 とリンクをたどった所に、記載があります

 

「柚子湯」
「菖蒲湯」
など
湯の国Web サイトのトップページから、「お風呂12ヶ月」 とリンクをたどった所に、バックナンバーとして記載があります

 

「今から100年以上前に
クナイプ療法を考案した
クナイプ神父の
名前から由来」
クナイプ バスソルト
(WELLA JAPAN内
特定ページ)
WELLA JAPAN のサイトマップページから、「コスメティック&フレグランス」 > 「Kneipp」 > 「バスソルトライン」 とリンクをたどった所に、この記載があります

 

「備長炭温泉」 炭パワードットコム サイトのトップページから、「炭、備長炭の雑学」 > 「一番風呂が一番危険?!」「お風呂で炭パワーをおためし下さい。」 とリンクをたどった所に、記載があります

 

「入浴剤紹介」 入浴剤の【風呂好き.com】 サイトのトップページから、すぐにリンクして記載があります

 

 

(続く)

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