=スウェデンボルグの詳細の目次(リンク)=その生涯思想の特徴霊能の事例思想の特徴(続き)霊的思想の特徴(続き)彼の最晩年の著書である「霊魂と肉体の関係」は、スウェデンボルグの科学的結論と、彼の霊界での体験談とを、彼なりのバランスを取って、まとめあげたものだったようです。 私には詳細は分かりませんので、「巨人・スウェデンボルグ伝」から引用することで、その概略のみご説明しようと思います。 彼は言います。 いわく「"霊魂"という力がまず第一段階の流入、あるいは自己顕現として次の段階の"心"になり、ついでそれが次の段階で肉体になり、ここでそれは"自然的"、つまり"物理的"法則に従うものとなる」。 また、スウェデンボルグにとって、「すべての生命の本質は愛」でした。
科学技術が驚異的に発展したとされる今日においてさえ、スウェデンボルグの結論の真偽については、いまだ明らかではないものが多い、ように思われます。 もちろん、すでにその正しさが証明されたこともいろいろありますが、とくに霊魂の理論あるいは霊界での体験などは、じつは現在でも、どう解釈すべきかよく分からない、というのがほんとうのところではないでしょうか。 そして、そのような後世の我々の姿を予見するかのような、スウェデンボルグ自身の味わい深い示唆がありますので、それを最後に、「巨人・スウェデンボルグ伝」からの引用で、ご紹介したいと思います。
「人間の心の中には不思議なことが起こっている。それはあまりにも不思議で驚くべきことであるため、筆舌をもって表現することは不可能である。それはまた、見えるもの、見えざるものを含めた人体の中、三次元の自然の世界の中、すべてを含めた世界の中に起こっていることに比べ、数においても無限に多い。そして科学はその中のほんの一部を明らかにしてきたにすぎず、それは大海に流れ入るいくつかの小川でしかない。」
参考文献(外部リンク):
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