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Webデザイン業務について
Webデザインの技能と習得
当店でのWebデザイン業務の位置づけ

 


Webデザインの技能と習得 (続き)

 

b)ページデザインの基礎

 

1)デザインの重要性

 

 Webページを作成するにあたっては、以上のような、ごく基礎的なスキルつまりHTMLドキュメントの構造の把握とか、あとでご紹介するエディタツールを初めとするソフトの理解とかが、ともにかかせないことはいうまでもありませんが、ページをどのようなデザインにするかは、それに劣らず大切な課題であろう、と思われます。
 ページのデザインは、閲覧するユーザーが最初にそれに触れて、直感的にページの良し悪しを判断するもととなる、いわばページの顔であり、お店でいえば雰囲気でもあるのです。
 どんな高度な技術 (構造やツール) にささえられ、どんな高度な内容 (コンテンツ) が盛りこまれていようとも、第一印象のデザインで失望すれば、ユーザーはそのまま、他のページに移っていってしまうかもしれません。そうなれば、ページそのものが存在価値を失い、それまで傾けた努力は、まるで報われずに終わってしまうことでしょう。
 よく、見かけによらず話すほどに味がでる人、などという表現がありますが、Webページの場合、最後までじっくり閲覧してもらえたら本当の良さが分かります、では駄目なのです。むしろ、最後までなんとかおつきあいしてもらうために、デザインによるお化粧をしておく必要がある、ともいえます。
 もちろん、ユーザーが、ネットサーフィンしながら、「なんとなく立ち寄る」場合だけでなく、ある特定の「情報」を求めて、キーワードなどの検索機能を使って、内容本位でおとずれてくるケースもあります。しかしその場合であっても、同時に検索されたほかのページにくらべて、少しでも長く自分のページに滞在してもらえるよう、あるいは、できればその後二度三度と再訪問してもらえるよう、いろいろと工夫しておくことが必要でしょう。そして、デザインは、その有効な工夫のひとつになるのです。
 なお、ことさらにデザインとはいっても、なにも、人が思わず引きこまれてしまう高度なアニメーションの仕掛けをほどこしたり、プロのデザイナーのような精緻なイラストを掲載したりしなければならない、ということではありません。ページ内のコンテンツの配置がわかりやすく、リンクなどの使い勝手がよく、色づかいが見ていて不快感がない、などの、ごくごく「当たり前」のことが実現されていれば、それで十分なのです。
 しかし、この「当たり前」と思われることも、初心者にとっては、なかなかポイントがつかめないものです。そこで、最低限のデザインのルールを知るために、当店では、次のように、「レイアウトの基礎」と「カラーコーディネートの基礎」について、マニュアルによる習得を試みました。

 

2)レイアウトの基礎

 

 レイアウトの基礎を解説してくれる専門のマニュアルは、DTP関係を中心として、けっこう出回っているようですが、できれば、Webデザインに特化して書かれたマニュアルで学習されるのが、効率的でしょう。
 ちなみに、それらのマニュアルで習得できる内容は、たとえば、次のようなものです。

 

a. 好感を持たれるWebページとは

b. Webページを構成する諸要素とその優先順位

c. 目立たせたい部分のデザイン

d. Webページの雰囲気を決める、画像イメージ、配色、余白

e. コンテンツメニューとその配置

f. Webページにおける基礎デザインの役割とそのポイント

g. Webページをグレードアップさせるための応用デザイン概説

h. Webページの目的に応じたレイアウトスタイルの選択方法

i. 文字情報の扱い方、フォントやサイズなど

j. 画像やイラストの重要性と、イメージの正しい選択方法

k. 配色の重要性と、配色理論の基礎

 

3)カラーコーディネートの基礎

 

 上記のレイアウト基礎マニュアルでのヒントもあり、また配色理論の奥深さも考えて、カラーコーディネートを、一つの独立した技能分野としてとらえ、別に、その基礎の習得を試みました。
 ちなみに、このようなカラーコーディネートのマニュアルで習得できる内容は、たとえば、次のようなものです。

 

a. 色彩心理学から見た色相、明度、彩度の意味

b. イメージコントロールに果たす配色の役割

c. 社会環境や生活空間における配色の事例

d. 色彩センスのみがき方

e. コミュニケーション手段としての配色法と、その事例

f. シミュレーション技法を用いた配色テストの手順

g. 配色バランス (バックカラー、アクセントカラー、コントラストなど) について

 

(続く)

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