サイトの規模にもよるかと思いますが、Webデザインの業務は、多品種少量の受注生産とでもいいますか、ふつう次のような、さまざまな手順や工程をたどるものだと、理解されます。
まず、クライアントからの要望や予算を反映する形で、サイトの大まかなプランを提案し、検討修正をへてGOサインがでると、初めて具体的なページの作成に着手します。
次に、いわゆるコンテンツのもととなる、テキストや写真画像などの収集段階に入ると、部分的には、クライアントの内部資料からの転用ですませられる場合も、あるかもしれません。
しかし、ボタンやロゴまたはイラスト、ページのイメージにフィットした画像イメージやサウンドデータなどを初めとして、なにがしかを、受託サイドで、新規に追加作成しなければならないケースが、ほとんどでしょう。
また、ページの仕掛け (たとえば、ページの閲覧者の操作に反応させて、画像を動かすようなことをいいます) を組みこんだりするのも、ここでの、主要作業の一つとなります。
このような、コンテンツ制作作業そのものを、狭い意味でのWebデザインということもできるでしょう。
こうして、途中、適宜クライアントチェックをくり返して、最終的にクライアントのサーバーにアップロードすれば、無事作業が完了となります。
したがって、Webデザインの実務をこなすには、理想的には、コンサルタント的技能から始まって、ライター的技能、グラフィックデザイナー的技能、カメラマンないし画像処理スタッフ的技能、録音編集スタッフ的技能、HTMLドキュメントのプログラマー的技能、ネットワーク管理者的技能などなどを、これまた広く浅くではあっても、ある程度以上のレベルで、身につけていることが必要である、と思われます。
もちろん、これらすべてを最初からこなすことは不可能でしょうから、まず、得意な分野を一つでも二つでも作り、徐々に受け持ち範囲を広げていくことになります。
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