a. 手の状態は、ごく自然にホームポジション (後述します) に置いたときが、すべて基準となります。たとえばこのとき、左手
(左腕ぜんたい) は、ほぼ肩のまんまえに、むりなく延ばされたようになっているのが、よいようです。
b. 一方、右手のとくに肘から先は、肩のまえに延ばした状態からみれば、くの字にまがって、かなり左側に寄せることになります。
c. 但し、左ききの人の場合は、これとまったく逆になったほうが、入力しやすいのかもしれません。
d. これらを、キーボードと身体との関係でみてみると、「れ」キーと「け」キーの境目くらいが、ちょうどおヘソのまんまえにくる感じとなります。ただこれも、その方の体型によって変わってくると思いますので、ご自分のポジションを探してください。
e. 手のつけ根 (手と前腕との境目の骨のことです) は、浮かせたほうがよいというコーチの仕方もありますが、少なくとも、ホームポジションに置いたときなどでは、軽く机についていてもよいように思います。打つキーの位置によっては、手はかならず、机から自然に離れてしまうものですから、むりに浮かせず、自然にまかせるのが、力が入らなくてよいようです。さらに、長時間、手を浮かせっぱなしにしておくことは、あんがい疲れるものでもあります。
f. 以上のように、手を自然にホームポジションにおき、手の根を机に軽くつけるとき、キーボードの下側は、机の手前のはしから、10センチくらいのところにセットするのが、一番自然なようです。これも、ご自分の体型にあわせて、最適なポジションを見つけてください。なお、このとき、キーボードは、机の端にたいしてきっちり平行にするのではなく、少し右肩あがり
(つまり、右端を10センチよりもやや広めにする) にしたほうが、作業がやりやすいかもしれません。