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ブラインドタッチの定石

 


ブラインドタッチの定石 (続き)

 

d)手による行移動の原則

 

 キーボード図の、数字と横矢印で表示してある、横ならびのキーのグループを、ここでは便宜上、「行」と呼んでおります。たとえば、「1行目」なら、「ぬ」「ふ」「あぁ」「うぅ」・・・などのキーグループをさしています。
 タッチするキーは、実際のタイプイン動作をおこなうまえに、まず頭のなかで、この行番号と担当の指との組みあわせという形で、とらえます。たとえば、「い」であれば2行目の左中指、「わ」であれば1行目の右小指、「ろ」であれば4行目の右小指 (のばす)、のようにです。
 そこで、「最初に手を目的の行におくり、ついで、おのおのの指でキーを押す」というのが、当店流のブラインドタッチの、最も大切なポイントになります。
 その要領をまとめますと、次のようになります。やはり、キーボード図を、あわせてご参照ください。

 

 

1) ホームポジションから、すべてが始まる。
2) かならず、先に手ぜんたいで行移動する。
3) 行移動は、いつも平行四辺形をイメージしておこなう。

 

 

 以下に、少し、説明をつけ加えます。

 

a. すべてのキーインは、いつもホームポジションを意識しながらおこないます。ホームポジションというのは、左手のおのおのの指を「ち」「と」「し」「は」、右手のおのおのの指を「ま」「の」「り」「れ」に置いた状態をいいます。

 

b. ホームポジションは、キーボード図のなかでは、「3行目」にあたります。まずは、この行に手を置いた感覚と、おのおのの指の開きかげんなどを、目で見るのではなく、タッチのレッスンを通じた感触として、身にしっかりと覚えこませます。ある程度いろいろなキーのタイプインに慣れてからでも、もし、ブラインドタッチの途中で、ミスタッチが急に多くなったようなときなどには、一度、ホームポジションに手を置きなおしてから、改めてキーインを再開すると、すんなりうまくいく場合もあるものです。

 

c. ホームポジションを覚えたら、次は手による行移動によって、タッチするキーを増やしていきます。このとき、どんな場合でも、まず手ぜんたいをその行に移動しておいてから、担当の指でキーインするという、2段階をふむことを、いつも心がけてください。

 

d. たとえば、手がホームポジションにあるとして、次に中指で「い」のキーをタッチしたいとします。たしかに、ふつうは、中指を少しななめ上にのばせば、簡単にタッチができるわけですし、その方が、時間的にも速いかもしれません。しかし、指だけでキーを探るこのやり方ですと、直前にその指がある場所によって、指をのばす「距離」が微妙に変わってしまいます。つまり、まえに打ったキーとこれから打つキーの組みあわせにおうじて、この「距離」を自在にコントロールできるようになるためには、そうとうな熟練のための時間が必要になるものと思われます。

 

e. これにたいして、手ぜんたいを先に目的の行に送っておくやり方ですと、手が今置かれてある行から、次の行に正確に位置移動するパターンを覚えこませるだけで、すべて済んでしまいます。このときのパターンは、左手も右手も、それぞれ最大で6とおりしかありません。つまり、真上または真下の行に移動、1行飛ばして上または下の行に移動、2行飛ばして上または下の行に移動、の6つです。しかも、手の移動だけがちゃんとおこなわれれば、あとは、その位置で、担当のキーをそのまま下に押す (一部、右または左にのばさねばならない場合もありますが) だけで、正確にキーインすることができます。

 

f. では具体的に、この手の行移動を、どのようにすればよいかといいますと、当店では平行四辺形の法則なるものを、おすすめしています。キーボード図を見ていただくと、各指の受け持ちキーのうち、基本キーの部分については、ちょうど左手も右手も、オレンジ色の枠でかこまれた、きれいな平行四辺形が形成されていることが、おわかりになると思います。したがって、手の行移動は、この平行四辺形の、縦の斜めの辺に添うようにおこなえばよいのです。図中にも、斜めの矢印を、ガイドとしてつけておきました。いつも頭の中で、このガイドの矢印をイメージすることで、さほど時間をかけなくても、かならず正確な行移動ができるようになります。

 

e)Shiftキーのタイミング

 

 小文字や句読点をキーインする場合には、「Shift」キーを同時に使わなければなりません。この「Shift」キーを押さえるタイミングについて、少しつけ加えます。

 

 

1) 「Shift」キーを、ほんの少し先に取る。

 

 

 以下に、少し、説明をつけ加えます。

 

a. 小文字などをキーインするときは、左指と右指を「いっしょに」使用しなければいけませんが、まず原則として、左指と右指を「同時に」は取らないようにします。

 

b. かなりキーインに慣れてからでも、小指による「Shift」キーは押さえづらいように思います。そこで、「Shift」キーだけを、初めにちゃんととらえるようにし、その指を押さえたままにして、ついで落ち着いて、小文字などをキーインするように心がけると、それほど練習しなくても、かなり正確にタイピングができるようです。あとは少しずつ、両方の指を押さえるタイミングを、縮めていけばよいわけです。

 

c. ただ、同じ小指といっても、「Shift」キー以外の「゛」「゜」などでは、左指と右指をほとんど同時に取ることも、さほど、むつかしくないように思われます。たとえば、「ば」や「ぱ」は、左指で「は」を取ると同時に、無意識的に、右小指で「゛」「゜」を押さえているものです。したがって、このあたりキーによって、得手不得手の個人差があるのかもしれません。もし皆さま、「Shift」キーのあつかいでミスが多いようにお感じのときには、一度お試しいただければと思います。

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