 |
クライスラーの資料/クライスラーの秘密
|
|||
|
||||
ここでは、フリッツ・クライスラーに言及された文献資料と、ありし日のクライスラーを彷彿とさせる演奏資料を、私の蒐集できた範囲内で、ご紹介しようと思います。
これを機に、皆さまが、クライスラーの人柄と、彼が音楽を通じて伝えようとしたメッセージに、少しでも興味を抱いていただけるなら、望外の喜びです。
なお、掲載の演奏資料の一覧は、作品の音楽的価値によるランク付けをしたものでも、「フリッツ・クライスラー名演集」 式の表示をおこなっているものでもありません。私の単純な好みにもとづき、クライスラーの多面的な演奏の魅力に触れていただきたいと、いろいろなジャンルのものから、適宜に選択いたしました。
多くの先人が、フリッツ・クライスラーの音楽の秘密を、解き明かそうとしました。ヴァイオリンのテクニック (演奏技術) の面から、クライスラーの人間性の面から、あるいは、活躍した時代背景の面から。
私は、音楽評論家ではありませんし、ヴァイオリンのプロでもありません。したがって、完全に的を得た判定を下したり、なにか新しい確固とした根拠を示したり、することはできません。
ただ私は、別項 「クライスラーの資料」 に掲出の文献の記述と、間接的な証拠としてのレコード録音、さらに私自身のつたないアマチュアとしての経験などから、「おそらく、こんな事でもあろうか」
という私流の推論で、クライスラーの秘密に、少しでもせまってみたいと思います。
もし、自身ヴァイオリンを弾かれる方であれば、そして、クライスラーの演奏に共感を覚えられる方であれば、その中の一つでも二つでも、一度、実際にチェックしていただきたいものです。
おそらくその時、フリッツ・クライスラーが駆使したであろう独特の 「ヴァイオリン演奏のノウハウ」 が、今のホープであるヴァイオリニストは言うに及ばず、いわゆる
「大家」 たちの中にすら容易に見出すことができない、何とも 「新鮮なもの」 であることに、今更ながらきっと驚かれることであろう、と信じております。
ご注文の「クライスラーはお好き？」のお味は、お気に召して頂けましたでしょうか。
他にも、色々と御献立のご用意がございます。どうか一度、お試し下さいませ。
