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ディスク領域の有効利用
スキャンディスクとデフラグ  (デフラグ)

 


スキャンディスク

 

 基本OSや業務で頻繁に使用するアプリケーションソフト、大切な作成済みのデータ、それらは通常すべて、HDに格納されています。もしここに、何らかの障害が発生すれば、データが保証されなくなることは勿論、場合によっては、パソコンを起動する事すらできなくなります。

 

 a) スキャンディスクの必要性

 

 そこで、普段から、基本OSに標準装備されている、「スキャンディスク」ツールを使用して、HDをこまめに且つ定期的にチェックすることを、お勧めします。
  スキャンディスクによって、破壊されたファイルの検索やハードディスクの不良クラスタ (セクタ) の検出などが行われます。

 

 実行の手順は至って簡単で、「プログラム」−「アクセサリ」−「システムツール」と選択して、その中の「スキャンディスク」を起動して、開かれたダイアログの中で、チェックしたいハードディスクを青く反転させ、「チェック方法」フィールドを選択するだけです。
 その他、「詳細」ボタンをクリックすると、スキャンの方法を細かに指定することも可能ですが、通常はデフォルトのままで構いません。
  また、「完全」チェックの場合に限り、「オプション」ボタンをクリックして、チェック範囲などの設定を変更することができます。

 

 尚、チェック方法に依らない共通のオプション項目の、「エラーを自動的に修復」がオンになっていると、エラー検出時でも、予め設定した内容に基づき、ほとんどのエラーが自動的に修復されます。
 但し、Windowsのヘルプでは、このオプションをオフにしておくことを推奨しているようです。その詳細な理由は、よく分かりません。

 

 b) スキャンディスクの所要時間

 

 スキャンディスクで問題になるのは、その所要時間でしょう。
 通常は、「標準 (ファイルとフォルダのチェックのみ) 」の方法でも良いかも知れませんが、それはあくまで、通り一遍の気休め程度のものです。
  やはり、月に何回かは、「完全 (標準にハード的なチェックが加わる) 」の方法を採るのが、安心です。ただ、「完全」チェックを行う場合には、相当な実行時間 (その間、パソコンでの他の作業は何もできません) を覚悟しなければなりません。

 

 例えば、当店の場合、3GBの「標準」チェックでは1分もかからないのに、「完全」チェックを実施すると、順調に行っても15分程度はかかります。
 更に、スクリーンセイバーやウィルス監視プログラムなど、一部のプログラムをちゃんと終了させてから実行しないと、その分遅くなったり、最悪では、いつまで経っても終了しないことすらあります。

 

 これらの準備作業の煩雑さや、ロス時間の大きさを考えると、ついつい後回しになりがちな事も分かりますが、やはり、広い意味でのダウン対策として、定期的な実行は、欠かせないでしょう。

 

 ちなみに、最近は、フリーソフトなどの中に、「スキャンディスク」や後述の「デフラグ」を効率的に行い、しかも、終了後は、自動的に電源をオフにするような、便利なツールもあるようです。


デフラグ

 

 ディスク管理として、その他どうしても忘れてはいけないものに、デフラグがあります。
 皆さま、デフラグに関してはもうご存じでしょうから、ここでは、ごく簡略にご説明するにとどめます。

 

 a) デフラグの必要性

 

 パソコン内のファイルは、表示させたりファイル移動をする場合は、あたかも「一まとまり」のものであるかのように認識されていますが、ファイルを構成するデータそのものは、実際には「てんでにバラバラ」の状態で、ディスク内の各所に書き込まれている可能性があります。
  たとえ最初にそのフィルを創成した時点では、連続した場所に格納されていたとしても、ファイルの更新作業などを繰り返す内には、遅かれ早かれそのような状態になってしまいます。
 ファイルの種類によっては、このような状態になっていることが大きな原因で、処理のスピードが相当低下する場合があり、従って、このバラバラ状態 (これを断片化と言います) のものを、できるだけまとまった状態に再編成する作業、つまり「デフラグ (最適化)」を実施する必要が生ずるのです。
 「デフラグ」ツールも、「スキャンディスク」 同様、Windowsの基本OSに標準装備されています。

 

 デフラグの実行は、「プログラム」−「アクセサリ」−「システムツール」と選択して、その中の「デフラグ」を起動し、開かれたダイアログの中で、最適化したい物理ドライブを、ポップアップの中から青く反転選択します。もし「すべてのハードドライブ」を選択すれば、最適化が、装着されたドライブ間で、自動連続的に行われます。
 この時、「設定」ボタンをクリックして、最適化方法を変更することもできますが、デフォルトのままでも特に問題はありません。

 

 b) デフラグの所要時間

 

 デフラグ実行時の注意は、所要時間が多くかかることや準備作業など、スキャンディスクとほぼ同様なので、そちらをご参照下さい。

 

 ファイルの断片化の状態にもよりますが、一般的には、デフラグの方が、スキャンディスクよりも多くの作業時間を要するようです。
 例えば、当店の場合、週1回の3GB のディスクCのデフラグに対し、30分は優にかかります。
 但し、スキャンデスクの時間がファイル容量に依存しているのと異なり、デフラグ時間の方は、あくまでファイルの断片化の進行程度によりますので、こまめに実行すればする程、各々の一回当たりは速やかに終了する事になります。

 

 尚、ご参考までに付け加えますと、最近、有償ではありますが、Windows標準のデフラグ方式ではない、新しい方式によったデフラグツールも公開されております。
  ただ、所要時間が短縮されるかどうかなどの、詳細は分かりません。

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