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メモリーの最適化とメモリー管理ユーティリティ

 

 a) メモリー最適化の必要性

 

 メモリーにも、アプリケーションの動作に伴って、ディスクと同様の断片化が発生し、それが処理時間の遅延の原因となったり、システムの不安定化を引き起こしたりします。
 この為、定期的に (といっても、流動的で非常に微妙な、ミリセカンド単位のタイミングなのでしょうが)、最適化つまりデフラグをしてあげる必要があります。
 その他、アプリケーションソフトが終了時に、使用していたメモリーを完全には解放しないで、ある部分が再利用されずにゴミのようにして残っていくこともあり、本当はそれらを、その都度クリアしてやらないと、少ないメモリーが一層少なくなってしまう可能性もあります。通常は、それらをクリアするためには、「再起動」の操作をしなければなりません。

 

 b) メモリー管理ユーティリティ

 

 そこで、パソコンの通常の業務の運用の傍ら、しかもユーザーが意識しない内に、自動的に起動して、自動的にこれらの作業を処理してくれるソフトが、メモリー管理ユーティリティです。
 また、ユーティリティの中には、実メモリーと仮想メモリーの連携を最適にコントロールできることを、主要な機能の一つとして掲げているもの、などもあります。
 それらは、有料のものや無料のもの、各種のソフトが公開されておりますので、一度試用してご覧になる価値は十分あるものと思います。

 

 c) ユーティリティソフト導入の注意点

 

 ただ、ちょっと一言申し上げたいのは、これらのソフトとご自分のパソコンとの相性がある、と言うことです。
 これらのユーティリティも、ソフトである以上、自らがメモリーを消費して (と言うよりも、ウィルスソフト等と同様に、メモリーに常駐して) 動作しております。その為、このソフトの大きさとパソコンのメモリー容量との相対関係によっては、却ってこのソフトが動作する影響で、処理スピードがダウンする可能性があるのです。
  これでは、なんのためのユーティリティの導入か、訳が分からなくなってしまいます。

 

 ユーティリティソフトは、大きいものでは2〜3MB、小さいものでは200KB程度と、実に多種多様です。
 勿論、大きいものはそれなりに多機能であったり、使いやすかったりと長所も多いのですが、メモリーを圧迫する事もまた確かな欠点としてあります。また、小さなものは、最小限のデフラグなどは可能でも、当然他の機能が制限されているわけで、どちらも一長一短なのが現状です。
 皆さま、まずご自分のパソコン環境を検討されると共に、たとえ有料のソフトでも、体験版があるものもありますから、実際に試用された上で、どれを使用されるか決定されるのがよろしいかと存じます。

 

 ちなみに当店の場合、当初は、有料ながら人気の高かったソフトの体験版で試みました。
 確かにソフトとしての完成度は高いものでしたが、さすがに、メインメモリー (RAM)が63MBでは動作は厳しく、特にアプリケーションの中でもメモリー消費量が多い、PhotoshopやIllustrator との相性が悪い (動作が却って遅くなる、メモリー最適化がしょっちゅう行われる、場合によってはフリーズしてしまうなどが多発しました) 為、導入を断念しました。
 現在は、機能限定版ではありますが、軽いフリーのソフトを組み込み、それなりに満足して運用しています。
  ただ、いずれ新規パソコン導入でメモリーが増加した場合には、改めて最適なユーティリティを検討しようと考えております。

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